環境への取り組み
自然と共生する宿
嵐と共生する唯一無二の場所
伊勢志摩国立公園、鳥羽の突端に位置する「御宿The Earth」。志摩半島の東北に広がる岬に佇み、唯一無二の景観を誇るこの宿は、「嵐を眺めるための宿」として知られています。
ここでは、自然のありのままの姿を肌で感じ、自分自身と静かに向き合うことができます。嵐を迎え入れ、地球に生かされているという感覚を深く心に刻む。それが、この場所で過ごす特別な時間です。
手つかずの森に包まれた岬の頂きから、遥か広がる太平洋を見晴らし、大地の鼓動を感じてみてください。自然と一体となるその感覚は、人生で一度きりの貴重な体験となるでしょう。

海女の知恵と祈り
目の前に広がる果てしない海は、太古の昔から人々の暮らしを支えてきました。特に嵐の後は、より豊かな恵みをもたらすと言われています。
この海に、自分の体ひとつで潜るのが海女たちです。命をかけるような日々の中で、彼女たちは常に海の神に祈りを捧げます。潜りの季節が始まる前には、海の安全と豊漁を願います。その象徴ともいえるのが、お守り「ドーマン・セーマン」です。
海女たちは、1日に2度しか海に潜りません。必要以上のものを採らない。一定の大きさに満たない鮑は採らない。これは、海の恵みを次の世代へとつなぐ、古くから伝わる知恵なのです。
神々が選んだ海ともいわれる鳥羽の海は、今もなお、豊かな恵みをもたらし続けています。海女たちが集う小屋「かまど」では、家族のような強い絆が育まれています。
自然との共生を誓う宿
「御宿The Earth」は、自然とともに生きる宿として、明確な誓いを掲げています。残された森を守り、水と空気を清らかに保ち、命あるものを土へ還すこと。
私たちは、この土地、海、森、そして人々の暮らしが、未来へとつながっていくことを願っています。そして、「自然とともに生きるこれからの宿」でありたいと強く願っています。
動画翻訳文
"御宿The Earth"21世紀型環境共生開発へのコミット
2008年7月10日鳥羽市石鏡町にオープンした。
環境と共生をテーマに自然環境の継続、地域産業の持続を目標とした開発をコミットメントすることにより、
今後も地方で開発が繰り返される際にも歓迎され、その開発そのものが、自然環境保全並びに地域産業の振興につながることを目標とする。
21世紀型(未来型宿モデル)開発をテーマに掲げ、下記条件を敢えて掲げ企業を介し、自然保護並びに地域産業の一翼を担うものとする。
- 1.取得面積の残置自然林率を90%以上とする(現在開発地は5%)
- 1.生活排水を直接海洋には放流しない(蒸発散地下浸透式)
- 1.宿のある現地でのCO2は排出しない(宿での料理、給湯、空調の電気化)
- 1.業務から出る生ごみは敷地より出さず資源化(開業来17年間継続中)
- 1.再生ゴミは全て分別し資源化する(開業来17年間継続中)
その後2012年より黒鮑の放流事業を開始(ジ・アース5周年記念事業としてスタート)今事業は、海女日本一のまち鳥羽市の中で海女漁の継続を目的に2012年より石鏡町の海女と一緒に黒鮑の稚貝を海中深く潜り食害を避けるための工夫をした放流事業。三重県栽培漁業センター、鳥羽磯部漁協の協力を受け、本年令和7年5月には第14回目の放流事業を終える。(その効果もあるのか石鏡町は6年程前より黒鮑の水揚げは昭和の最盛期近くまで復活してきています)


令和7年6月6日吉川勝也
業務から出る生ごみは敷地より出さず資源化(食品廃棄物のリサイクル)
1.予約人数に基づいた食材調達と調理の徹底
予約フロントは毎日、最新の予約人数を正確に把握し、調理場へリアルタイムで共有します。
2.生ごみ処理機導入によるCO2削減効果
生ごみ処理機の導入により、従来の食品廃棄物処理方法と比較して、焼却時や運搬時に発生するCO2排出量を大幅に削減しています。
3.当旅館の食品リサイクルループ
生ごみ処理機から排出される生成物を、契約農家の方と連携し、堆肥として活用しています。

汚水処理システムの取り組み「蒸発散地下浸透式」
浄化槽と自然ろ過システム「蒸発散地下浸透式」による汚水浄化
「5段階棚田方式」による自然ろ過システムを経ることで、浄化槽での処理だけでは取り除ききれない微量の汚濁物質も徹底的に除去されます。最終的に海に戻される水は、透明度が高く、周辺の生態系に負担をかけない、極めてきれいな水となります。

日々の取り組みで環境負荷を低減
IH調理機器の利用によるCO2削減
御宿ジ・アース敷地内において、ガスや木炭などの化石燃料使用によるCO2発生を削減。
倒木を暖炉の薪として再利用
倒木を単なる廃棄物として処理するのではなく、エネルギー源として有効活用することで、廃棄物の発生量を削減します。姉妹館では暖炉の薪として利用しております。
日常業務での環境配慮
「不必要な電気や空調の停止」、「ごみの分別ルールの徹底」など、日々の業務における細やかな取り組みを通じて、環境負荷の低減に努めています。